- 捕食のスピード -

ルアーの直後に付いて、口が開くまで0.1秒、口にルアーが吸い込まれ、吐き出し行為と共に反転行動に移るまで0.5秒とかかっていません。

例えば 人間の条件反射速度はオリンピック選手で0.2秒と言われています。

反転する動きが、ルアー、ライン、ロッド、手、と伝わり、反射行動としてアワセが行われた時には、すでに水中でヘッドシェイクが行われているのです。

つまり、どんなに感度の良いタックルを使用しても、アワセを入れられるのは「吐き出し行為の後」だと言うことです。

簡単に言っちゃうと、
シーバスの場合、最初のフッキングは全て「向こうアワセ」という事。


 - フッキング -

フッキングとは
「ルアーが魚の口の中に入り、吐き出される過程で口の内側からフックが刺さった状態」
の事を言います。

ルアーが口の中に入り、異物感を感じたシーバスは瞬時に反転行動を伴った吐き出し行動をとります。

この反転行動をとりながらルアーが大量の水と共に吐き出される時、ルアーは ラインの付いている頭から出てきますので、フックは最初にフロントフック、次にテールフックという順番でフッキングに挑む事になります。

言い換えると、フロントフックがメインで、テールフックがサブという事。
フックを交換しようと思った時に、フックが一個しかなかったら迷わずフロントにするべきです。


 - ショートバイト -

ショートバイト、ミスバイト、と呼ばれる「コッン!」というアタリだけで終わってしまうケース。

これをもって、今まで人は「食い損ない」と呼んでいました。
つまり、ヒットに持ち込めない事を魚のせいにしていた訳です。

ショートバイトとは
「ルアーが魚の口に吸い込まれる時に、フックが外掛りしてルアーが魚の口の中に入らず、ヘッドシェイクで弾かれてしまう現象」
です。


この外掛りの大半はテールフックが起こすものです。

つまり、魚はルアーのボディーだけを狙って捕食するために、ルアーの角度次第では、フックが口の外に出て、魚の口の中に入るのを邪魔してしまうと言う事。

釣る為に必要なものだけど、釣れなくしてしまう最大の原因でもあるという事。
フックとは「両刃の剣」だという事なのです。

魚が的確にルアー本体だけを狙って口を開く、
捕食が正確である為に起きる現象。

魚が下手だからではありません。
無駄に口を空けないから起きるのです。

下のフラッシュではルアーの横からバイトして来ているため、フロントフックは口の中に入ったのですが、テールフックが外掛りしてしまっています。
だから完全に口の中に入らなかった。

もし、フロントフックまで外掛りしていたら、ヘッドシェイクの遠心力で外れていた事でしょう。

じゃあ、テールフックはいらないのではないか?

そう思われた賢明な方もいらっしゃるでしょう。

しかし、テールフックが無いと、釣果が確実に落ちてしまうのも事実なのです。

邪魔もするけど、ホローもしてくれるのです。
簡単にはいきません(笑)


 - 確実なバイトを得るために -

ルアーを手に取って、ルアーの真下から見て下さい。

ルアーの全長とはボディーにテールフックを足したものが捕食する魚にとっての全長です。

思ったより長いでしょ?!

これをスッポリ全部口の中に入れるには、どれだけ口を開かないといけないか!

ルアーのボディーを狙うわけだから、当然、テールフックが口の外に出てしまって外掛りし、ルアーが口の中に入るのを邪魔してしまうという理屈がわかりますよね。

これが、水平浮遊タイプのトップ系のルアーがフッキングし難い理由です。
(90度の角度で捕食する事になる為、テールフックが外掛りしやすいという事と、水とともに吸い込まれる時にルアーの浮力がじゃまをして吸い込まれにくいという理屈)

しかし、多くの場合、魚はルアーの斜め下後方からバイトします。

次ぎはシーバスになったつもりで、ルアーを手にとって、斜め下後方から見て下さい。

ちゃんとテールフックは真後ろに伸ばした状態でね(笑)

さっきよりはボディーが短く見えると思うけど、まだテールフックが邪魔じゃないですか?

それでは、どうすれば良いのか?

ルアーを目の前まで下げて、ルアーの真後ろから見て欲しい。

ちゃんとテールフックは真後ろに持ってきてね。

ルアーの後方軸線上か見ると解るよね!
最も投影面積が小さいから、シーバスの口の中に入りやすいという事が!

つまり、テールフックが邪魔しない捕食コースとはルアーの真後ろから食わせるコースが最も効率がいいという事。


それでは、具体的にショートバイト対策として何が有効なのか?というと・・・

とりあえず考え方の基本はこんな感じ。

でも、レンジを下げると言っても、バイブやジグを使っていきなりボトムを狙うなんて発想は短絡的過ぎです。

(もちろん、常にボトムから始めるという狙い方もあるのですが、個人的にルアーゲームって言う遊びは、魚の捕食の瞬間が見える釣り方が最上だと思っているので、シーバスライブは全部日中のゲームだし、表層で釣ることを優先しています。 けして、ボトムの釣りを否定しているわけではないので、ボトム大好きな人やジギング好きの人、怒らないでね。)

シーバスって下あごの方が出ているウケ口ですよね。
つまり、シーバスは自分の目線より上の目標を狙うのに長けている口の構造をしているのです。
(目線より上のものを狙いやすい魚体構造に進化しています)

シーバスは自分より上にある獲物には、たとえ5mでも垂直上昇しながらバイトしてきますが、シーバスより下のレンジを通してしまうと、チェイスしてくる確率は激減します。
(シーバスライブ第二章では多くの実例が超スロームービーで観察できます。)

ですから
浅い深度から始めるルアーローテーションは基本です。

(これをレンジローテーションと呼び、タックルケースに入っているルアーをレンジの浅いものから使用し、ショートバイトが起きたときはレンジを下げるか、サイズダウンで対応するという考え方)


次に、ルアーコントロール この基本的な考え方をベースにして、状況に合わせたゲームをしてみて下さい。
きっと釣果が上がるはずです。


(2005/5加筆)
※上記の考え方を基に考えられたのがSCフックの理論。
フックの中で最もバレ難いのがシングルフック。
しかし、シングルフックは方向が定まらないため、フッキング効率は悪い。
そこで、トレブルの一本をシングル化し、残りの2本をボディーに沿わせることでシングルの位置決めの為に利用した。
このメインフックを最大限に生かすためにテールフックは1サイズダウンし、ルアーが口の中に入りやすくするのが効果的です。
BOOTS参照


※ このフラッシュはコントローラー部分を操作するとコマ送りと連続再生させる事が出来ます


<第二章 プレデターの本能に出てくる1シーン>

>注意<
シーバスライブでは多くの捕食パターンが観察できますが、このフラッシュは一例です。
このような、一度口を閉めてルアーを確保した後反転行動をとる捕食パターンは 水温の急激な低下などで運動能力の低下がみられるた時に起き易いパターンであり、運動能力や感度の高い適正水温時には口を閉じる事無く吐き出し行動に移行します。




バイトメカニズムを科学する